楽興の時 篠崎史紀
楽興の時 in 東京 2019
『音楽』・・・・・これこそ人類がこの世に創造した最高のコミュニケーションツールなのではないか?!
そんなことを思ったのは、私がまだ留学中の21歳の時でした。渡欧してまだ間もない頃に、会話では伝えることの出来ない思いを音楽という人類の共通語によって、人種、宗教、そしてジェネレーションをも超えて伝えられるという体験が出来たことで、一生自分の友として音楽だけは続けていこうと心に決めたのです。
「楽興の時室内楽セミナー&演奏会」は、ピアニスト中川氏の発案のもと、田中先生の助言と指導により「音楽におけるコミュニケーション」という大事な問いを広げようと、大きな熱意を原動力とし動いています。
現代社会において、日本は平和で非常に恵まれた環境にあると思います。しかしながら、何かが足りないと感じてしまうのは、私だけではないかもしれません。それを言葉で表すとしたら、「気持ち」です。
あたりまえのように利害が優先され動いている人間社会において、気持ちだけで物事を動かしていくことが、決して安易な道ではないと理解はしているのですが、自分たちが体験してきたことを次世代へと正しく伝えていくためにはまずは経験が重要ではないかと考えています。
私たち自身がヨーロッパで体験してきた、自主性を重んじつつ自発的な意思のもとに音楽を通じて真のコミュニケーションを創りあげていくこと、それを「インタープレイ」という合成語に託して、次の世代に引き継いでいって欲しいという思いを込め、「良き地球人」の育成を目的としたこの活動をこれからも続けてきたいと思っています。
楽興の時室内楽セミナー&演奏会 in Tokyo 2019をご参照ください
